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下あごが小さい・小顎症・睡眠時無呼吸症候群

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下あごが小さい・小顎症・睡眠時無呼吸症候群

顔全体のバランスで見て、下あごの位置が下がっていて、これは成長の過程で下あごの成長が障害されて起こります。あご先だけが小さい場合から、下あご全体が小さい場合まで、様々な範囲と程度があります。 下あごの小さい方は、口が閉じにくいので口を閉じるために無意識に下あご入っています。この結果、下あごに梅干し様のシワができてしまいます。 下あご全体がかなり小さな場合は、睡眠時無呼吸症候群などの呼吸障害も合併してきますので、しっかりとした診断と治療計画が必要となります。安易なシリコンプロテーゼによる治療はあまりお勧めしません。 一口に「下あごが引っ込んでいる」といっても、いくつかの形に分類できますし、お勧めする治療法も若干異なります。  

タイプ1:下あご先だけ小さい場合

下あごの骨の低成長がわずかなで、下あご先がわずかに出れば改善するような場合です。 上正下正 治療法1:あご先を前に移動させる方法(オトガイ形成術)をお勧めいたします。3mm程度まで下あご先を出せばよいのであれば、簡単な下あご先プロテーゼや脂肪注入でも改善が可能です。しかし、プロテーゼの場合は、位置がずれたり、プロテーゼに接する下あご先の骨が吸収されることがありますので、適応には注意が必要です。

 

タイプ2:下あご先から下あご全体が小さくて、首からあごにかけてのラインが崩れている場合

下あご全体が小さいので、下あご先だけを前に出すだけでは十分ではありません。 上正下小 下あご全体がそれほど小さくない場合は、治療法2の下顎骨矢状分割骨切り術とオトガイ形成術で下あごを前に出す(軽度の小顎症)必要があります。。  

タイプ3:下あご先が小さく、同時に口元の突出が見られる場合

下あごの成長が悪いと上あごの成長も障害されますし、上あごと下あごの咬み合わせも悪く、睡眠時無呼吸障害を生じる場合もあります。 上大下正 治療方法は、治療法3: ルフォーⅠ型上顎骨骨切り術で上あごを前に出しつつ、下顎骨矢状分割骨切り術で下あごを前に出す(重度の小顎症)ことで、咬み合わせと顔の形態の両方を同時に改善します。  

治療方法

あご先が小さい方で、きれいなフェイスラインになるようにあご先の位置を移動したいと希望される美容的側面が強い方から、呼吸障害が生じるぐらいの小顎症の方で治療を希望されている方まで様々いらっしゃいますので、手術方法も様々です。 よくご提示させていただく治療方法を、頻度が一番多い順にご紹介いたします

治療法1:あご先を前に移動させる方法(オトガイ形成術)

主に、下あご先の形が小さい方で、きれいフェイスラインになるようにあご先の位置を前に移動させたい場合の治療法です。あご先を水平に切り、3―5mm程度前方に移動させて手術用金属ワイヤかプレートで固定します。生じた下あごのラインの段差はスムーズに形成します。  

 

あご先を前に移動させる手術 オトガイ形成術

あご先を前に移動させる手術 オトガイ形成術

1.術前:あご先を前に出して、横顔のEラインをきれいにする手術です。

2.術中:口腔内のアプローチから全て手術します。オトガイを骨切りして前に移動させます。水平骨切り、弧状骨切り、台形骨切りなどその方にあった骨切り方法を用います。

3.術後:オトガイを骨切りして前に移動させます。正面からは移動方向にもよりますが、あご先が細くなった印象になります。また、横顔フェイスライン、Eラインがきれになります。

 

治療法2:下顎骨矢状分割骨切り術とオトガイ形成術で下あごを前に出す(軽度の小顎症)

下あご全体が小さく、下がった位置にあるため、軽度の呼吸障害を生じている場合の治療法です。軽度の睡眠時無呼吸症候群や何らかの生まれつきの症候群(ピエールロバン症候群、ナジャール症候群、トリ―チャーコリンズ症候群など)の可能性も考慮する必要があります。 軽度の呼吸障害であれば、下あごを下顎骨矢状分割骨切り術で、前に移動させ、オトガイ形成術であご先を前に移動させます。しかし、あまり大きく下あごを前に動かすと、手術後に下あごが後ろに引っ張られて戻る「後戻り現象」や顎関節に負担がかかって吸収される現象が起こることがありますので注意が必要です。  

治療法3: ルフォーⅠ型上顎骨骨切り術で上あごを前に出しつつ、下顎骨矢状分割骨切り術で下あごを前に出す(重度の小顎症)

下あご全体の成長が悪いため、上あごの成長も障害された結果、中程度の呼吸障害を生じるている場合治療法です。 積極的な治療が必要な睡眠時無呼吸症候群や何らかの生まれつきの症候群(ピエールロバン症候群、ナジャール症候群、トリ―チャーコリンズ症候群など)の可能性も考慮する必要があります。 ルフォーⅠ型上顎骨骨切り術で上あごを前に出しつつ上気道が広がる位置に移動させ、これに合わせて、良い咬み合わせになる位置に、下顎骨矢状分割骨切り術で下あごを移動させ固定します。 下あごが小さい場合は、骨延長術を用いる場合があります。さらに、あご先を前に出す必要がある場合には、オトガイ形成術を追加して顔全体のフェイススラインの改善をはかります。  

睡眠時無呼吸症候群の顎矯正外科手術治療についてはこちらをご参照ください。


お問い合わせは、形成外科・美容外科 外来受付まで TEL 03-5343-5611 午前9:00~16:00(日曜・祝祭日・年末年始は除く)

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