顎変形症、あごえら・小顔矯正・性同一性障害の顔面輪郭、鼻整形、生まれつき・外傷後の顔面変形、睡眠時無呼吸症候群の形成美容外科専門治療: 東京警察病院 形成外科・美容外科

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症例:顎変形症 口もと かみ合わせ 顔面非対称(トゥジョーサージャリーファースト法)

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1. 18歳:女性 顎変形症(受け口:下顎前突症)

手術:手術先行(サージャリーファースト)方法による外科矯正手術方法による外科矯正手術:下顎骨矢状分割骨切り術、おとがい形成術、人工骨による上顎形成術

(上段:治療前、下段:治療後) サージャヤリーファーストによる受け口の治療 受け口に悩まれ、3年かけて歯科矯正クリニックで歯科矯正治療を受けられました。かみ合わせは良くなったのですが、受け口特有の下あごが出た感じが治っていないことにがっかりされ、受け口顔の改善を希望され来院されました。受け口のかみ合わせだけを治すのでしたら、歯科矯正治療だけで良い程度のかみ合わせのずれだったかもしれませんが、受け口顔までを改善させるには十分ではなかったと考えられます。 手術治療:なるべく短期間での治療を希望されましたので、術前歯科矯正を行わずに外科矯正手術を手術先行(サージャリーファースト)方法を選択しました。下顎骨矢状分割骨切り術による下あごを後ろに下げました(セットバック)。この状態でも、まだあご先(おとがい)が長く、前に出た印象と左右のあごの非対称が残っていましたので、おとがい形成術を行いました。また、上あごの特に鼻周囲がくぼんだ感じがありましたので、人工骨による上顎形成術を行いました。 術後経過:手術後3週目から、本格的な歯科矯正治療を行い、動的治療期間(積極的に歯を動かす矯正期間)は7カ月で、治療を終了しました。 コメント:手術先行方法で、顔・口もとの治療が短期間で終了しました。本来であれば、上あごはルフォーⅠ型骨切り術でやや前方に出して、下あごは下顎骨矢状分割骨切り術で合わせる手術の適応かと思いますが、できるだけ負担の少ない手術でかつ短期間の治療法をご希望されたため、このようないくつかの手術を組み合わせました。

2. 19歳、男性 顎変形症(受け口:下顎前突症)

手術:手術先行(サージャリーファースト)方法による外科矯正手術:下顎骨矢状分割骨切り術、おとがい形成術(8mm短縮)

(上段:治療前、下段:治療後) スライド2 受け口に悩まれ、2年かけて歯科矯正クリニックで歯科矯正治療を受けられました。かみ合わせは良くなったのですが、受け口特有の下あごの突き出た感じが治っていないことにがっかりされ、受け口顔に加えて下あごが長いことの改善を希望され来院されました。 手術治療:短期間での治療を希望されましたので、術前歯科矯正を行わずに外科矯正手術を行う手術先行(サージャリーファースト)方法を選択しました。下顎骨矢状分割骨切り術による下あごを後ろに下げ(セットバック)た後、あご先(おとがい)を途中で8mm中抜きして短縮するおとがい形成術を行いました。 術後経過:手術後3週目から、本格的な歯科矯正治療を行い、動的治療期間は12カ月で、治療を終了しました。 コメント: 手術先行方法で、顔・口もとの治療がほぼ1年で終了しました。歯科矯正治療を受けられる場合は、矯正の先生と歯並び、かみ合わせだけではなく顔・口もとの形の改善がどの程度得られるかを含めて十分によく相談することが大切です。

3. 19歳、男性 顎変形症(下顎後退症、小顎症)

手術:ほぼ従来法による外科矯正手術:下顎骨矢状分割骨切り術による下顎前方移動

(上段:治療前、下段:治療後) スライド5 下あごが小さいため上の歯が下の歯に深く被さる(過蓋咬合)状態のかみ合わせのため、地元の歯科矯正クリニックで治療途中で、上京されました。術前矯正治療までもう少しかかるとのことでしたが、ご本人の時間が取れる時期に合わせて、外科矯正手術をいたしました。 手術治療:下顎骨矢状分割骨切り術による下顎前方移動術でかみ合わせと口もとの形を整えました。 術後経過:手術後3週目から、本格的な歯科矯正治療を行い、動的治療期間は6カ月で、治療を終了しました。 コメント:下顎後退症、小顎症などでは、受け口・下顎前突症とは違って、術前矯正期間中に歯の移動とともに、顔・口もとの形が悪くなるということはありませんので、手術先行(サージャリーファースト)方法で治療するメリットは少ないです。しかし、術前矯正途中でも外科手術を行えば、顔・口もとの形が早期に改善できるという大きなメリットがあります。この例では、最初は従来法の歯科矯正先行法で治療を開始されておりましたが、ある程度の矯正が進んだ途中からですが、手術先行方法のコンセプトを導入することで、治療期間全体の短縮ができました。このように、私たちはすでに従来法で顎変形症の治療を受けている患者さんの治療でも、矯正を担当されておられる矯正医の先生方と連携して治療をさせて頂いております。

4. 31歳、女性 顎変形症(上顎前突症、下顎後退症、ガミースマイル)

手術:手術先行(サージャリーファースト)方法による外科矯正手術:上顎骨分節骨切り術による上顎セットバック

(上段:治療前、下段:治療後) スライド4 元々、口もとが突出しており、出っ歯や笑ったときに歯ぐきが見えてしまうガミースマイルに悩んでおられました。 手術治療:仕事を休める期間と時期が決まっているので、それに合わせて、まずはお悩みの顔・口もとの形をよくする手術先行(サージャリーファースト)方式による外科矯正治療を行いました。上あごは両側4番を抜歯して上顎骨分節骨切り術によるセットバックをしました。下あごは両側4番を抜歯しました。この他に、フェイスラインを整える手術としておとがい形成術であご先を前に出す手術をお勧めしましたが、一番悩んでいる上あごと口もとの形が良くなればいいとのことでしたので、おとがい形成術は行いませんでした。 術後経過:手術後すぐに悩みの出っ歯やガミースマイルは改善しました。手術後3週目から、本格的な歯科矯正治療を行い、動的治療期間は12カ月で、治療を終了しました。 コメント:手術先行(サージャリーファースト)方法による顎変形症の治療は、顔・口もとの形を早く改善したい方、仕事や学業でなかなか治療に十分な時間がとれない方に大変適した治療です。私たちは、口もとの形やかみ合わせの改善だけではなく、顔全体のバランスからみた形の改善を常に考えて治療プランを作成しております。ご本人は、これで満足いただけたようですが、あご先を少し前に移動させるおとがい形成術を同時に受けられれば、もう少し顔全体のバランスが良くなりますし、楽に口が閉じられるようになりますので、あご先の力が抜けて、梅干しシワが無くなることと思います。今後、ご希望あれば、いつでもどうぞ!とお話しております。

5. 29歳、女性 口もとの突出感 あごえら・あご先が広い

手術:上顎骨分節骨切り術による上顎のセットバック+下顎骨分節骨切り術による下顎のセットバック+Vライン-下顎骨形成術

(上段:治療前、下段:治療後) スライド13

元々、口もとの突出感、あごえらが張っている、あご先が広いなど口もと・輪郭の形に悩んでおられました。 手術治療:上あごは両側4番を抜歯し、上顎骨分節骨切り術による上あごのセットバックを行いました。下あごは両側4番を抜歯し、下顎骨分節骨切り術による下顎のセットバックを行いました。同時に、あごえら(下顎角)からあご先にかけてのフェイスラインを整える、Vライン-下顎骨形成術を行いました。 術後経過:術後2週経過して、腫れが落ち着いてくると、口もとの突出感も落ち着き、すっきりとしたフェイスラインが得られました。手術後3週目から、本格的な歯科矯正治療を行い、動的治療期間は8カ月で、治療を終了しました。 コメント:上顎骨分節骨切術は、上あごの前方部分を後退させる手術の一つで、ルフォーⅠ型上顎骨骨切り術より手術範囲が少ないため、口もとの突出感などの手術によく用いられます。しかし、術後の口もとの変化がルフォーⅠ型よりも大きいので、手術においては注意が必要です。上あごの前方部分を下げ過ぎると、唇に張りがなくなり老けた印象の顔になります。この症例では、上顎骨分節骨切り術の際に、下げ過ぎないような工夫をして、上あごの位置を決めました。口もとの手術に加えて、Vライン-下顎骨形成術を同時に行いましたので、1回の手術で、口もと、フェイスラインの改善が可能となりました。

6. 18歳、女性 受け口、顔面非対称

手術 :手術先行(トゥジョーサージャリーファースト)方法による外科矯正手術 ルフォーⅠ型上顎骨骨切り+下顎骨矢状分割骨切り術

(上段:治療前、下段:治療後) スライド6 中学生以来、受け口、顔の曲がり、顔面非対称に大変悩まれ、大学在学中の早期の顔の形の治療を希望されました。 手術方法:一日でも早く受け口顔、顔面非対称を改善する目的で手術先行(サージャリーファースト)方法による外科矯正手術を予定しました。術後の歯科矯正治療を含めた治療全体の計画を、矯正医の先生と十分に検討し、手術シミュレーションをたてました。手術は、上あごをルフォーⅠ型上顎骨切りを行い、かみ合わせの平面と左右の口角の位置が水平になる位置に移動させました。下あごは下顎骨矢状分割骨切り術を行い、新しい上あごとうまくかみ合う位置に移動させました。手術中に、顔の対称性が得られたことを確認し、さらに横から見てあご先の位置E-ラインに移動させました。 術後経過:術後2週間以降に、腫れが落ち着いてくると、顔面の対称性が獲得されました。術後3週以降に、本格的な歯科矯正治療が始まり、動的矯正期間は1年4カ月で終了しました。大学入学して早いうちに顔の対称性、フェイスラインが改善し、自信をもって大学生活、就職活動ができました。

7. 29歳、女性 口もとが出ている、ガミースマイル、小顔になりたい

手術:手術先行(トゥジョーサージャリーファースト)方法による外科矯正手術 ルフォーⅠ型骨切り術+下顎骨矢状分節骨切り術

(上段:治療前、下段:治療後) スライド7 口もとの突出感、笑うと上の歯ぐきが露出する、小顔になりたい、という希望でいらっしゃいました。 手術方法:手術先行(サージャリーファースト)方法による外科矯正手術を行いました。上あごはルフォーⅠ型骨切り術で、5mm長さを短縮しました。 下あごは、下顎骨矢状分割骨切り術で上あごと良いかみ合わせの位置に移動させました。さらにに、歯の露出の程度、横から見たあご先の位置が良い位置に来るように微調整しました。 術後経過:術後2週間以降、腫れが落ち着いてくると、口もとおよびガミースマイルが改善しました。術後3週以降、矯正歯科治療を開始し、もともとのかみ合わせはそれほど悪くないため、6カ月で治療を終了しました。手術により、十分な小顔効果が得られました。 コメント:明らかな顎変形症ではないけれども、口もとの突出感、ガミースマイルなど、上あごがやや大きいことが原因で生じる顔の形の問題は数多くあります。このような場合は、改善したい項目を一つ一つ確かめつつ伺った上で、しっかりとした治療方針をたてることが必要です。小顔化するためには、顔のサイズそのものを小さくする必要がありますが、ルフォーⅠ型骨切り術+下顎骨矢状分節骨切り術は、最適な方法です。このような小顔化の手術を行っている形成外科・美容外科は、日本では数少ないですが、私たちも行っております。

8. 17歳、男性 両側唇顎口蓋裂成長後の受け口、反対咬合

手術:手術先行(トゥジョーサージャリーファースト)方法による外科矯正手術 ルフォーⅠ型上顎骨骨切り術による上顎前方移動+下顎骨矢状分割骨切り術

後日追加手術:おとがい形成術、唇裂鼻変形形成術

(上段:治療前、下段:治療後) スライド3 生後3カ月で初回唇裂形成術を受けられ、以後、口蓋裂閉鎖術、腸骨移植による顎裂閉鎖術など数回の手術を受けられた後、しばらく来院されておられませんでした。今回、高校卒業後就職したいので、それまでのうちに、受け口、反対咬合の治療を希望されいらっしゃいました。 手術方法:一日でも早く受け口、唇裂様顔貌を改善する目的で手術先行(サージャリーファースト)方法による外科矯正手術を予定しました。術後の歯科矯正治療を含めた治療全体の計画を、矯正医の先生と十分に検討し、手術シミュレーションをたてました。学校の夏休みに手術を希望された。生まれつきの変形がベースにある歯並び、かみ合わせの大きなズレがありましたので、手術までの3カ月間だけ、歯科矯正治療を行いました、手術は、上あごをルフォーⅠ型上顎骨切りを行い、7mm前方へ移動しました。下あごは下顎骨矢状分割骨切り術を行い、新しい上あごとうまくかみ合う位置に後方に移動させました。今回の手術では、唇裂特有の押しつぶされたような鼻の手術をしませんでしたので、あご先の位置をE-ラインに移動させるおとがい形成術は行いませんでした。 術後経過:術後2週間以降に、腫れが落ち着いてくると、受け口顔が改善されました。術後3週以降に、本格的な歯科矯正治療が始まりました。術後6カ月で、唇裂鼻形成術とその鼻に合わせたおとがい形成術を追加し、唇裂特有の顔貌から解放され、自信をもって就職ができました。動的矯正期間は1年6カ月で終了しました。 コメント:通常は、手術先行(サージャリーファースト)方法による外科矯正治療が向いていないあるいは難しい症例でしたが、手術を受けるまでの3か月間にできるだけの歯科矯正治療をして、患者さんの希望される手術時期に、手術を行いました。術後矯正治療は、難しかったと思いますが、手術先行方法の外科矯正治療での矯正経験豊富な矯正医の先生による歯並びもかみ合わせも著しく改善しました。この患者さんを、もし従来法で治療していたら、術前矯正期間に1-2年を要し、なかなか時間のとれない就職後に外科矯正手術を受けなくてなりませんし、もしかしたら治療途中でのドロップアウトも考えられました。 口唇口蓋裂に代表される生まれつきの顔の問題を抱えている方は、大きなストレスを抱えて生活されおります。私たち形成外科・美容外科医は、一日でも早く顔の形を変える治療を行い、自信をもってQOLの高い生活を送って頂ければと願い、生まれつきの顔の変形治療に対しても、矯正医の先生と協力して、できるだけ手術先行方法による治療を追及しております。  

 9. 21歳、女性 外傷後下顎骨変形、顔面非対称、交叉咬合

手術 :手術先行(サージャリーファースト)方法による外科矯正手術 (下顎骨矢状分割骨切り術)

(上段:治療前、下段:治療後) 陳旧性下顎骨骨折の手術先行方式の外科矯正治療 16歳時、交通外傷にて脳挫傷、右下顎骨関節突起骨折、下顎骨体部骨折を受傷されました。救命センターで一命をとりとめましたが、下顎骨骨折の治療が十分に行えず、下顎骨変形に伴う顔面非対称および高度の交叉咬合に大変悩まれておりました。 大学生の就職活動前に早期の顔の形の治療を希望されました。 手術方法:一日でも早く顔面非対称と交叉咬合を改善する目的で手術先行(サージャリーファースト)方法による外科矯正手術を予定しましたが、下顎骨骨折が2か所で起こったために生じた高度の交叉咬合がありましたので、歯科矯正治療を含めた治療全体の計画を、矯正医の先生と十分に検討し、手術シミュレーションをたてました。交叉咬合の外科矯正治療に対して手術先行方法は難しいとされておりますので、手術予定の春休みまでの3カ月間だけ術前矯正を最小限行いました。手術は、下顎の移動をシミュレーションして、左と右とで異なる骨切りラインで下顎骨矢状分割骨切り術を行い、上あごとうまくかみ合う位置に移動させ固定しました。手術中に、顔の対称性が得られたことを確認しました。 術後経過:術後2週間以降に、腫れが落ち着いてくると、顔面の対称性が獲得され、また口を開けた時の口の曲がりも改善しました。術後3週以降に、本格的な歯科矯正治療が始まり、術後動的矯正期間は1年2カ月で終了しました。術前矯正期間と合わせて、治療期間は1年半で終了しました。就職活動前に、顔の対称性、フェイスラインが改善し、また交叉咬合も改善したため滑舌がよくなり、さらに自信をもって大学生活、就職活動をされました。 コメント:外傷後の交叉咬合は、手術先行(サージャリーファースト)方法による外科矯正治療が向いていないあるいは難しいとされておりますが、手術を受けるまでの3カ月間を利用してできるだけの歯科矯正治療をして、患者さんの希望される就職活動が始まる前の春休みの手術時期に、手術を行いました。術後矯正治療は、難しかったと思いますが、手術先行方法の外科矯正治療での矯正経験豊富な矯正医の先生により、歯並びもかみ合わせも著しく改善し、滑舌もよくなりました。この患者さんを、もし従来法で治療していたら、術前矯正期間に1年は要し、なかなか時間のとれない就職後に外科矯正手術を受けなくてなりませんし、もしかしたら治療途中でのドロップアウトも考えられました。私たち形成外科・美容外科医は、かみ合わせとともに、一日でも早く顔の形を変える治療を行い、自信をもってQOLの高い生活を送って頂ければと願い、外傷後の顔の変形治療に対しても、矯正医の先生と協力して、できるだけ手術先行方法による治療を追及しております。    

 

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