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ほほ骨/頬骨縮小形成術

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ほほ骨/頬骨の形を小さく整える手術:頬骨縮小形成術

日本人を含めて東洋人は、西洋人に比べてほほ骨が突出して目立っています。したがって、ほほ骨を小さくしたり、形を整える手術は東洋人の手術といえます。一方で、ほほ骨による適度なほほの張りやふくらみは、顔に滑らかな立体感と若々しい元気な印象を与える重要な要素です。  

この手術に向いている方

ほほ骨が突出していて顔幅が広く大きく見える、何となく野暮ったく、ゴツゴツとした顔の印象で悩んでいる、男っぽく見られるのを改善したい方にお勧めの手術です。  

3Dほほ骨/頬骨縮小形成術

ほほ骨は中が空洞になった特殊な構造をしていて、突出した部分を数ミリ削ると穴が開いてしまいますので、骨を削る量に限界があります。また、ほほ骨を削るだけではほほ骨の突出感を改善することは難しいだけではなく、のっぺりとした立体感のない顔になってしまう可能性もあります。 ほほ骨を気にされている多くの方では、ほほ骨の突出部分を削っても、ほほの突出感や、顔幅の縮小効果は少ないですし、ある程度のほほのふくらみは若々しい元気な印象を与えますので、削り過ぎるとかえって元気のない老け顔の印象を与えてしまします。 このような滑らかで自然な3次元構造を持っているほほ骨ですので、手術では単にほほ骨を小さくするだけに止まらず、この3次元構造を活かして新たな立体感を生み出すように手術を計画します。手術後には、ほほ骨の突出と顔幅が縮小し、顔に優しく洗練された印象とともに小顔効果が期待できる手術です。 ほほのほほ骨の突出が目立つ方は、顔の骨がよく発達されておりますので、下あごのエラやあご先も発達して目立っていることが多く、下あごの形を整える手術を行うことでよりシャープなフェイスラインと小顔効果が得られます。下あごの手術はご希望に応じて、ほほ骨の手術と同時に行うこともできますし、後日、気になった場合に別個にされることも可能です。  

この方法については、渡辺医師が雑誌「形成外科」増刊号(Vol.58, 2015)-美容外科に必須の形成外科の基本知識と手技-(渡辺頼勝ら:頬部の輪郭形成, 形成外科 2015 58:s38-45)に、頬部縮小形成術による小顔形成に代表される「頬部の輪郭形成」について執筆しております。

手術方法

手術は、麻酔科専門医による全身麻酔法で安全に行われます。 手術は、口の中ともみあげの生え際から行いますので、手術後の傷は目立ちません。ほほ骨の突出の程度によって手術計画に変更が生じます。突出がごく軽度の場合なら骨を削るだけで済みますが、ほほ骨の厚さに限界がありますので、削れる量にも限度が生じます。 この手術を希望される方のほとんどは、ほほ骨の突出が目立ち、顔幅が広く見えるので、この場合は、ほほ骨の突出した部分(体部)でL字型に切って、必要な分の骨を切除してほほ骨を小さくします。さらに、もみあげ生え際の目立たない所に小さな皮膚切開をおいて、そこから頬骨弓の付け根を斜めに骨切りして、内側に移動させます。 (上段:赤い部分は骨切り、骨切除部分、 下段:手術後) 頬骨縮小形成術 術前 頬骨縮小形成術 術後 最後に、ほほ骨を手術用チタン製プレートでしっかり理想的な位置に固定します。移動させたほほ骨がしっかり固定され得ることで、ほほ骨の縮小に伴うほほのたるみを予防することができます。

 

ここで実際の症例での3D画像による手術方法をご説明いたします。  

ほほ骨/頬骨の形を小さく整える手術:頬骨縮小形成術

ほほ骨/頬骨の形を小さく整える手術:頬骨縮小形成術

1.術前:頬骨の盛り上がりと頬の広がりが小さくなることで、小顔になる手術の一つです。

2.術中:口腔内切開より、頬骨体部をL型に骨切除します。もみ上げ後縁の目立たない部分の切開から、頬骨の付け根を斜め骨切りします。骨切りした頬骨を内側に寄せて固定します。頬骨の付け根は、内側に移動させます。(インフラクチャー法)

3.術後:頬骨の盛り上がりと頬の広がりが小さくなることで、すっきりとした小顔が得られます。

手術後のケア

顔の骨の手術では、手術後のスムーズな回復のために、手術のケアが重要となります。 顔の骨を切る手術は、手術後に骨を切った場所から血がにじんで腫れてくる可能性がありますし、手術後の顔の腫れを最小限にするためにテープでほほ部を圧迫固定いたします。したがいまして、手術後1日間は入院していただいて、これらに対して十分なケアさせていただき、安全かつスムーズな術後回復に最大限努めております。 手術後3日間は軟らかい食事を召し上がっていただき、それ以降は少しずつ普通の食事に戻していただきます。 手術後4日以降は眼元からほほ部にかけての腫れも徐々に引いてきますので、日常生活もこの辺りからだんだん問題なく送れるようになってきます。 手術後2週間後以降は腫れが落ち着いて、小顔効果が出てきます。  

 

症例:21歳、女性 下あごをシャープしたい、ほほの突出と幅を小さくして小顔になりたい

頬骨縮小形成術、下顎骨形成術、小顔形成

頬骨縮小形成術、下顎骨形成術、小顔形成

手術 :下顎骨形成術+オトガイ形成術、頬骨縮小形成術 (上段:治療前、中段:下顎骨形成術6カ月後、下段:頬骨縮小形成術6か月後、下顎骨形成術1年後)   高校生頃から、あごえらが目立っていて、ほほが張り出し、顔が大きいことに悩まれておりました。(写真上段)

手術治療経過 1回目手術:下顎骨形成術+オトガイ形成術 まず、一番気になっているあごえらを小さくする下顎骨形成術とやや大きいあご先を小さくするオトガイ形成術を行いました。術後2週間以降、腫れが引いてくるとシャープな整ったフェイスラインが得られました。(写真中段)

2回目手術:頬骨縮小形成術 シャープに整った下あごのラインが下顎骨形成術で得られた分、以前から気になっていたほほの突出と幅が広いのがより目立つようになったので、下顎骨形成術から6か月後に頬骨縮小形成術を行いました。術後3週間以降、腫れが引いてくると、気になっていたほほの突出と幅広いのが改善され、希望されていた小顔が得られました。(写真下段)  

コメント:あごえらとほほが張り出しているのは東洋人に特徴的な顔面骨格です。適度な、あごえらとほほの張り出しは、顔に立体感を生み出して魅力あるものにしますが、ある一定の度を過ぎるると、野暮ったい顔、四角いホームベース型の顔、男らしいゴツゴツした顔、大きな顔などといった、印象を与えてしまい、こうした顔面骨格に悩まれている方が多くいらっしゃいます。 この症例のように、一般的には、それほどあごえらやほほの突出が目立たないと思われる方でも、ご本人はずっとこうした顔面の特徴に悩まれている方には、あごえらからあご先の形を小さく整える下顎骨形成術、Vライン形成術、オトガイ形成術などで、下あごのフェイスラインをシャープに整える方法が有効です。また、一方で、ほほ骨による適度なほほの張りやふくらみは、顔に滑らかな立体感と若々しい印象を与える重要な要素です。 目立つからといって、安易にほほ骨を削り過ぎるとかえって元気のない老け顔の印象を与えてしまいますので、私たちは、ほほ骨の自然で滑らかな曲面構造を活かしてほほに新たな立体感を生み出すように手術を計画します。この症例のように、決してほほが大きく突出している方でなくても、手術後には、ほほ骨の突出と顔幅が縮小し、顔に優しく洗練された印象とともに小顔効果が期待できる手術を行っています。

 

ほほ骨/頬骨縮小形成術はじめ顔面輪郭形成術についての症例はこちらをご参照ください。


お問い合わせは、形成外科・美容外科 外来受付まで TEL 03-5343-5611 午前9:00~16:00(日曜・祝祭日・年末年始は除く)

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